強烈な紫外線が気になる近年の猛暑で、遮光や紫外線カット率の高い日傘が注目されています。
真夏以外でも紫外線対策が必要という考えも広まり、春先から秋口までおよそ半年間に渡っての日傘ユーザーも少なくありません。実際に、サンバリア愛用を公言されている田中みな実さんは、3月~10月末まで日傘を使用されていることでも有名です。
中でも、高い機能性を持つ日傘として、「サンバリア」と「サマーシールド」はとても人気の日傘ですが、どちらを選ぶべきか迷っている方も多いのではないでしょうか?
この記事では、サンバリアとサマーシールドをさまざまな観点から徹底比較し、自分にぴったりの日傘を見つけるお手伝いをします。
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主な特徴の比較
まずは、サンバリアとサマーシールドの人気商品について、基本的な仕様について比較してみましょう。
サマーシールドは7,000円程度からと、サンバリアに比べると、かなり手に取りやすい値段です。
サンバリアとサマーシールドには、価格ほどの差があるのか、より細かく見ていきましょう。
※遮光率・紫外線遮蔽(UVカット)率・UPF値などは生地の状態での測定値です(以下同様)。
生地での比較
比較のポイントと言えるのが、紫外線(UV)カットと遮光性能、遮熱性能を実現する生地です。
どちらも生地に厚みがある点が特徴ですが、その理由についても解説します。
サンバリアは4層構造。生地の内側は黒色
サンバリアの生地は、独自の4層構造です。4層構造は、「① ポリエステル生地」に「② 接着層」で「③④ 2層の黒色ポリウレタン」を貼り付けている構造です。この貼り付けた生地をラミネート構造と言います。
普通のUVカット処理をしている日傘は、生地にポリウレタン樹脂を塗装処理しているため、たたみを繰り返すうちに塗装が摩耗し、効果が低下していきます。一方で、サンバリアは、塗装ではなくラミネート構造のため、効果が落ちづらいです。これがサンバリアが10年間使えると言われる理由の一つです。他の日傘と比較した場合に、生地がしっかりしているという印象もこの4層構造に理由があります。
また、内側は黒色となっているため、地面からの照り返しもしっかり防ぎます。
サマーシールドは3層構造。生地の内側は黒色
サマーシールドは3層構造です。
第1層はポリエステル、第2層は紫外線を反射する酸化チタン層、第3層は可視光線および赤外線をカットするポリウレタンになります。サンバリアと同じく、ラミネート構造になっています。
また、内側は黒色となっているため、地面からの照り返しもしっかり防ぎます。
遮光効果と遮熱効果はどちらが良い?
違いは、サンバリアがポリウレタン2層に対して、サマーシールドは酸化チタン1層+ポリウレタン1層になっている点です。
では、紫外線(UV)と遮熱効果の観点からどちらが優れているのでしょうか?
まず紫外線と遮光については、両者とも検査機関で100%が示されています。
ポイントは、遮光と遮熱は、異なるということです。
遮熱率を計算しているのは、サマーシールド(54%)のみ
遮熱率とは、すなわち熱をどれだけ遮るかというのを数値化したものです。
遮熱率の測定方法
遮熱性試験(JIS L 1951)では、以下により遮熱率が測定されます。
日本洋傘振興協議会(傘の企業団体)では、遮熱率35%以上で、遮熱・遮光マークの表示が可能です。ΔTs:試料の平均上昇温度(℃)、ΔTb:ブランクの平均上昇温度(℃)
つまり、温度変化の差を基準温度変化(ΔTb)で割ることで、遮熱効果をパーセンテージで表します。具体的には、遮熱率が高いほど、温度上昇が抑えられていることになります。環境や測定条件による影響を受けやすいという難点はあります。
遮熱率を測定する評価機関として、カケンテストセンター、ボーケン品質評価機構、日本繊維製品品質技術センターの3社がありますが、いずれも同一の測定方式です。
サマーシールドの耐熱性評価検査での結果は、温度差約40℃で、遮熱率は54%です。
35%で、遮熱・遮光マークの表示が出来ることを考えると、54%というのはかなり高い数値です。
では、サンバリアの遮熱率はどうでしょうか?残念ながら、サンバリアは遮熱率を公表していないため、比較ができませんでした。
なお、薄い色(白や淡いブルーなど)は、太陽光の反射率が高く、熱エネルギーを効率的に反射するため、温度上昇が抑えられると言えますので、カラーを選ぶ際にはぜひ参考にしてください。
価格とコストパフォーマンスの比較
価格についても見ていきましょう。
サンバリアの価格は13,530円~、サマーシールドは約6,490円~と手頃な価格です。
なお、上記のサマーシールドの価格はCOKAGEの値段です。サマーシールドは、本来はデパート価格の商品です。実際に、COKAGE以外のサマーシールドの値段については、以下の楽天リンクで確認してみてください。
【東レ サマーシールド】 Beaurance (ビューランス)パラソル(トップフラット傘)
【東レ サマーシールド】JILL STUART(ジル スチュアート) (折り畳み)
【東レ サマーシールド】agnes b.(アニエスベー) (折り畳み)
【東レ サマーシールド】COKAGE+ 3段 折りたたみ
生地については、すでに見た通り、どちらもコーティングではなくラミネートのため、コーティングの一般日傘よりも長期間の効果が期待できます。
生産国については、サンバリアは国産、サマーシールド(COKAGE)は中国産です。
アフターサポートについては、サンバリアは購入後6ヶ月以内であれば無償で修理が可能で、その後も修理対応をしてくれるという安心感があります。サマーシールドは修理サポートは無いようです。ただし、サマーシールド1本で、サンバリア2本が買えてしまうくらいの価格の違いがあるため、万が一に破損しても新しいものに買い替えやすい点は利点と言えます。
デザインは、サンバリアのほうがバリエーションが豊富です。また、パーツに高級感があるのもサンバリアです。逆に、サマーシールドは、生地のカラー以外では種類を絞り込むことによって、生産コストを下げていると考えられます。
まとめると、生地での根拠が不明なため、デザインでどうしても欲しいものがあればサンバリア、高機能の日傘をコスパ良く手に入れたい方は、サマーシールドをおすすめします。
サイズ
デザインのバリエーションはサンバリアのほうが豊富ですが、実はサイズ展開についても、サンバリアは豊富です。
おすすめは、2段折です。サマーシールドの以下画像を見ていただける通り、長傘のように持ち運びができ、折りたためばコンパクトになります(ただし、3段折よりは、傘の全長が大きくなるため、バッグに入れる方は注意してください)。画像クリックで、楽天サイトにジャンプします。
なお、日傘は大きすぎると、街中で人とぶつかってしまうため、大判サイズを選ぶ場合には注意が必要です。参考までに、ビニール傘(親骨65cm)で直径が約110cm、レディースの一般的な折りたたみ雨傘でよく使用されるサイズが約85cmです。
無難なサイズとしては85cm~、大きめサイズが欲しい方は100cm前後がおすすめです。
なお、サンバリアにはジャンプ式はありませんが、一般的にジャンプ式は重いため、個人的意見ですが持ち歩く日傘にはあまり向いてない気がします。
直径サイズ | サマーシールド(COKAGE) | サンバリア |
2段折 | 94cm | 80cm/85cm/101cm |
2段折(ジャンプ式) | 97cm | なし |
3段折 | 87cm | 96cm |
長傘 | 86cm | 80cm/91cm/100cm/107cm |
まとめとおすすめの選び方
サンバリアとサマーシールドには、それぞれの特徴やニーズに応じた価値があります。
ぜひ、自分のライフスタイルに合った日傘を選んでみてください。紫外線対策は早めに始めることで、お肌の健康を守ることができます。
お気に入りの日傘を手に入れて、快適な生活を楽しんでください!